2025.1.25
新刊のお知らせ
1月の新刊を3冊ご紹介します。
『加藤セチと女性科学者たち』
1冊目は「日本の伝記 知のパイオニア」第3回から『加藤セチと女性科学者たち』です。
加藤セチは、いまから130年以上まえに生まれた科学者です。北海道帝国大学にはじめての女子学生として入学し、理化学研究所でも初の女性科学者となりました。科学の世界が男性ばかりだった時代に、女性が活やくできる道をきりひらき、多くの女性を弟子にしてりっぱな科学者に育てたその生涯をセチ自らが語ります。
『成長し変わっていくわたし』
2冊目は「わたしたちのからだと心」シリーズの第3巻『成長し変わっていくわたし』です。
ヴェーラ・ポポーワ 絵
野井真吾 日本語版監修
ひらのあさ 訳
人のからだと心は、一生をつうじて、どう変化していくのだろう?
からだも心も大きく成長する子どもたちにむけて、からだと心に関する知識を幅広い視点から解説する絵本シリーズ(全4巻)。長い人生を健康に生きていくために、自分のからだと心に向き合うことの大切さや知っておきたいさまざまな知識を、各巻のテーマに沿って親しみやすいイラストとともにわかりやすく伝えます。日本語版刊行にあたり、日本体育大学教授の野井真吾先生に監修を、鹿野晶子先生に監修協力をお願いしました。巻末には理解を深めるために活用できる用語解説・索引・ブックリストがついています。
第3巻となる本書では、わたしたち人間は一生をつうじて変化しつづけていることを説明します。胎児の時期からはじまり、幼少期、思春期、成人期、老年期まで、各ライフステージで心とからだの両面にどのような変化がおこるのかを、わかりやすく解説します。とくに思春期には多くページが割かれていて、女の子・男の子それぞれの身体的変化にくわえ、わけもなくイライラして気分が安定しない原因はホルモンであること、だれにでもおこることなので心配はいらないことなどを丁寧に説明しています。子どもの読者がこれからむかえるからだと心の変化をポジティブにとらえ、長いスパンで自分の人生を考えるために役に立つ1冊となっています。
1・2巻と同様イラストに描かれている人びとの肌や髪の色はさまざまです。また本文では、ふたりの母親やふたりの父親がいる家族、養子をむかえる家族もあることにも触れています。人はそれぞれちがうこと、家族にもさまざまなかたちがあることなど、多様性に配慮している点も本書の魅力のひとつといえるでしょう。
(出版社HPより)
『イラスト案内 社会のしくみ図鑑 改訂新版』
3冊目は2015年に刊行された『イラスト案内 社会のしくみ図鑑』の改訂新版です
奥澤朋美 文
菅原由美子 文
のだよしこ 絵
2015年に刊行された人気の図鑑が、技術の進歩や社会の変化を反映した改訂新版となって登場! くらしを支える33のしくみを、イラストでわかりやすく紹介します。この10年で広く普及したスマホをはじめ、法律では18歳となった「おとな」のこと、税金や災害救助の現在など、最新の情報を反映した社会のしくみを楽しく学べます。
(出版社HPより)
2025.1.12
21年目のSola
本作り空Sola21年目となる2025年。
Solaらしさとは何かをあらためて考えていきます。
Solaスタッフによる翻訳チームでの取り組みや
Sola編による図鑑作りなど、翻訳・執筆分野を
いっそう深めてまいります。
昨年8月17日に母が亡くなりました。
Solaを立ち上げた2004年に父が亡くなり、
相前後して母はSola事務所のとなりで暮らすようになりました。
英語の通訳だった母に国際ブックフェアに同行してもらったこともありました。
抗えない病や老いと寄り添ってきた8年間が終わりました。
夫と母を見送ったいま、すこし先の景色が見えてきました。
顔をあげて前に進みます。
本年もSolaを見守ってください。
檀上聖子