2018.12.22
新刊のお知らせ
11月、12月の新刊をご紹介します。
1冊目は 『ホテルやまのなか小学校の時間割(じかんわり)』です。
「Sola1冊の本プロジェクト」で2017年7月に刊行された、
『ホテルやまのなか小学校』の好評をうけて制作された続編です!
『ホテルやまのなか小学校の時間割(じかんわり)』
小松原宏子作
亀岡亜希子絵
PHP研究所
ミナさんがオーナーの「ホテルやまのなか小学校」に宿泊中の時計職人とレース編み作家。共に「世界一」にこだわっていましたが……。(出版社HPより)
<著者紹介>
作:小松原宏子
東京都生まれ。幼少時から大人になるまで、いぬいとみこの「ムーシカ文庫」に通って本を読む。青山学院大学文学部英米文学科卒業。創作作品に「いい夢ひとつおあずかり」「いい夢ひとつみぃつけた」(以上、くもん出版)、翻訳作品に「スヌーピーと、いつもいっしょに」(学研プラス)など。東京都練馬区の自宅にて家庭文庫「ロールパン文庫」を主宰。私立高校・大学講師。
絵:亀岡亜希子
山形県生まれ。東北生活文化大学生活美術学科卒業。絵本に「ねんにいちどのおきゃくさま」「はるをさがしに」「なつのやくそく」「あきにであったおともだち」(以上、文溪堂)、「どんぐりのき」、「ネルとマリのたからもの」「さいこうのスパイス」(以上、PHP研究所)、「わすれものをとどけに」(いのちのことば社)など。童話の挿絵、漫画連載なども手がける。
2冊目は 『時間と時計の歴史 日時計から原子時計へ』です。
『時間と時計の歴史 日時計から原子時計へ』
ジェームズ・ジェスパーセン 著
ジェーン・フィツ=ランドルフ 著
髙田 誠二 訳
盛永 篤郎 訳
原書房
- 時間の正確な測定法(時計開発)の歴史的発展の経路をたどり、時間、時間管理、時間情報の活用法を、高校生から一般読者までを対象として、極力数式を用いずにイラストや図を使ってわかりやすく説明した、時間と時計の発展史。(出版社HPより)
<著者紹介>
ジェームズ・ジェスパーセン
1934‐2011。米国コロラド州生まれ。コロラド大学物理学科卒。米国国立標準技術研究所研究員。専門は電波天文学・通信理論。児童・若者向け科学教養書多数執筆。
ジェーン・フィツ=ランドルフ
1925‐2016。米国アラバマ州生まれ。ソルボンヌ大学(パリ)修士号取得。中学・高校でフランス語教師。”How to write for Children and Young Adults:A Handbook”など著作多数。
髙田誠二・たかだせいじ
1928‐2015。東京大学工学部計測工学科卒。工学博士。通商産業省計量研究所、北海道大学教授、同名誉教授、久米美術館参事。専門は熱学、計測工学、科学史。著書に「単位の進化」(講談社)、「計測の科学基礎」(コロナ社)、「維新の科学精神」(朝日新聞社)など。訳書に「熱学の諸原理」(東海大学出版会)など。
盛永篤郎・もりながあつお
1948年生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒。理学博士。通産省工業技術院計量研究所、東京理科大学理工学部教授、現在同大名誉教授。科学技術振興機構未来社会創造事業「超高精度時間計測」研究開発運営会議委員。専門はレーザー分光学、原子光学。訳書に「原子工学」、「量子の鼓動」(ともにシュプリンガー・フェアラーク東京)がある。
*Sola1冊の本プロジェクト
Sola1冊の本プロジェクトは、2015年4月から隔月で集まりを続けています。
最初の2回は、新座市の檀上の自宅でおこない、3回目からさいたま市の杉山きく子さん(キラキラ読書クラブ)の風渡野文庫をお借りしています。
メンバーは、公共図書館司書、学校司書、翻訳者、画家、作家、編集者など十数名。
毎回、検討事項を決めて担当者が発表したり、ゲストスピーカーを招いてお話を聞くほか、「お楽しみプログラム」と称して、映像やブックトークの実演を見たり、読書会などもおこなっています。
「Sola1冊の本プロジェクト」は以下の2つの活動の柱を持っていきたいと考えています。
1「1冊の本」の発掘
・児童書作品(創作、ノンフィクション、翻訳)の発掘
・復刊作品の発掘
2「1冊の本」の普及
「すべての子どもたちに本を」
・さまざまな要因で本が届いていない子どもたちへの読書支援
・子どもたちに本を手渡す大人への支援
今後も、Solaのブログで活動を紹介していければと思います。
2018.9.29
新刊のお知らせ
「すてきな三にんぐみ」をはじめ数々の作品をあらわし、国際アンデルセン賞画家賞を受賞した絵本作家の人生と作品。図版多数掲載。(出版社HPより)
<著者紹介>
今田由香京都女子大学発達教育学部児童科准教授。2014年7月に『Tomi Ungerer の物語絵本──表現・生成・存在』で日本女子大学より博士(学術)を授与された。絵本学会理事。日本児童文学学会理事。
2冊目の 『日本の知恵を伝える』は、「玉川百科 こども博物誌」の第8弾です!
『日本の知恵を伝える』
小原 芳明 監
小川 直之 編
服部 比呂美 編
髙桑 幸次 絵
合田 洋介 絵
玉川大学出版部
- 日本人の毎日のくらしは古くからつたわる知恵であふれている。ごはんのたきかたや、七五三、お正月、とうふ屋さんのしごとなど、人から人へとうけつがれてきた風習や習慣・技を豊富なイラストで紹介。いまではそのほとんどがわすれられてしまった知恵をとおして、日本人の一生のおくりかた、一年のすごしかたにふれてみよう。(出版社HPより)
2018.9.29
夏のワークショップ「ステンドグラスのしおりをつくろう」
8月24(金)に新座市立中央図書館で、
夏のワークショップ「ステンドグラスのしおりをつくろう」が開催されました。
子どもたちに、図書館に来てもっと本を読んでもらおう という目的で
実施されました。
講師は絵本作家・イラストレーターのむらかみひとみさん。
7月にはむらかみさんの新刊『つくろう! あそぼう! かたちともよう』が刊行されました。
『つくろう! あそぼう! かたちともよう』
むらかみひとみ
玉川大学出版部
ワークショップでは、星や魚などのモチーフで
ステンドグラス風のしおりをつくりました。
画用紙をカッターで切り抜き、色セロファンを貼り付けていきます。
おたのしみでメガネもつくりました。
ワークショップは好評のうちに終わり、地元TV局の取材も入りました。
来年も開催される予定です。
2018.7.31
新刊のお知らせ
- 手軽でかんたん! なのに本格的。切って、はって、おして、刷って……。「切り紙」「スタンプ」「版画」3つの技法のガイドブックです。(出版社HPより)
<著者紹介>
むらかみひとみ
絵本作家・イラストレーター。1979年大阪生まれ。東京在住。イタリア・フィレンツェの版画工房で技術を学ぶ。2003年、2005年、2006年、ボローニャ国際絵本原画展入選。絵本や挿画、実用書を手がけるほか、こども向けのワークショップをおこなっている。絵本に『まっくらなよるとばくのムー』(ヴィレッジブックス)、『ヤマネのナノのぼうけん』(岩崎書店)、挿画に『サヤエンドウじいさん』(日本標準)、装画に『司書と先生がつくる学校図書館』(玉川大学出版部)、『キラキラ応援ブックトーク 子どもに本をすすめる33のシナリオ』(岩崎書店)、『がんばれ! 児童図書館員』(東京子ども図書館)などがある。
2018.7.1
7月新刊のお知らせ
- 波の穏やかな湾、対岸にすらりと稜線をのばす山。
- 北海道南西部の町を舞台に、少女の闇と光を描いた衝撃作。
- 母と娘のコラボレーションの記憶。
<著者紹介>
有島希音(ありしま・きおん)
北海道増毛町生まれ。札幌市在住。執筆にいきづまると、フリッツ・ライナー&シカゴ交響楽団のベートーヴェン、シンフォニー No.5を聴く。定番中の定番といわれようとなんといわれようと、私はこれで前へすすむ。同人誌「まゆ」同人。
流亜(るあ)
北海道生まれ。広島県在住。商社を退社後、趣味がこうじてイラストレーターに。ソーシャルゲームを中心にキャラクターデザインを手がける。挿画の仕事はこれが初めて。無類の猫好き。
2018.5.26
5月新刊のお知らせ
5月の新刊5冊をご紹介します。
1冊目の 『きみちゃんとふしぎねこ』は、主人公の「きみちゃん」と一緒になって
ねこの世界を体験する、ワクワクする絵本です!
『きみちゃんとふしぎねこ』
藤原ヒロコ さく・え
ひさかたチャイルド
290mm × 220mm・上製・34ページ
特典でついてくる特製のしおりも裏返すと仕掛けが・・・?
ぜひ実物を手にとってみてください!
2冊目の 『頭と体のスポーツ』は、「玉川百科 こども博物誌」の第7弾です!
『頭と体のスポーツ』
小原 芳明 監
萩 裕美子 編
黒須 高嶺 絵
玉川大学出版部
A4判・上製・160ページ
最後の3冊は、「Sola1冊の本プロジェクト」から巣立った、アジアの道案内シリーズです!
『田んぼの学校へ行ってみよう 日本』
筒江薫 文・写真
玉川大学出版部
A5判・上製・160ページ
『結婚式を見てみよう ベトナム』
谷阪智佳子 文・写真
玉川大学出版部
B5判・上製・40ページ
『ハルモニの図書館さんぽ 韓国』
ソン・ヨンスク、みせ けい 文・写真
玉川大学出版部
B5判・上製・40ページ
2017年7月に刊行した 『ひよっこダンサー、はじめの一歩 南インド』、 『まちの市場で買いものしよう トルコ』、 『トントンの西安遊記 中国』と合わせて、合計6冊のシリーズです。
*Sola1冊の本プロジェクト
Sola1冊の本プロジェクトは、2015年4月から隔月で集まりを続けています。
最初の2回は、新座市の檀上の自宅でおこない、3回目からさいたま市の杉山きく子さん(キラキラ読書クラブ)の風渡野文庫をお借りしています。
メンバーは、公共図書館司書、学校司書、翻訳者、画家、作家、編集者など十数名。
毎回、検討事項を決めて担当者が発表したり、ゲストスピーカーを招いてお話を聞くほか、「お楽しみプログラム」と称して、映像やブックトークの実演を見たり、読書会などもおこなっています。
「Sola1冊の本プロジェクト」は以下の2つの活動の柱を持っていきたいと考えています。
1「1冊の本」の発掘
・児童書作品(創作、ノンフィクション、翻訳)の発掘
・復刊作品の発掘
2「1冊の本」の普及
「すべての子どもたちに本を」
・さまざまな要因で本が届いていない子どもたちへの読書支援
・子どもたちに本を手渡す大人への支援
今後も、Solaのブログで活動を紹介していければと思います。
2018.5.26
新コラム「村中李衣のみえない手」スタートしました!
村中李衣氏による新コラム「村中李衣のみえない手」がスタートしました。
児童文学作家で、ノートルダム清心女子大学教授の村中李衣さんが、みえない手をたぐり寄せて生きる日々の悲喜こもごもを綴ります。(イントロダクションより)
ぜひご覧ください。
<著者紹介>
村中李衣 (むらなか・りえ)
大学で児童文学を講ずるかたわら、0歳から100歳まであらゆる人とあらゆる場所で絵本の読みあいを続ける。
主な著書に『かむさはむにだ』(偕成社、日本児童文学協会新人賞)、『子どもと絵本をよみあう』(ぶどう社)、『チャーシューの月』(小峰書店)、『なんかヘンだを手紙で伝える』『日本文化キャラクター図鑑 日本語〜ことばは時をこえる!』(いずれも玉川大学出版部)など。
第一回子どもの文化21世紀賞受賞、山口県芸術文化振興奨励賞受賞。
2018.4.21
新コラム「子どもの本と植物さまざま」スタートしました!
川端有子氏による新コラム「子どもの本と植物さまざま」がスタートしました。
幼いころ、祖父が植物に詳しくて、花や木の名前を教えてくれた。おとなになってから知った花の名前はすぐに忘れてしまうのに、子どものころに覚えた名前は心に残っている。おなじように、子どもの頃に読んだ本に出てきた花や木は、知っているものも知らないものも、いつのまにか物語と共に、強い印象を残した。
このエッセイシリーズでは、植物さまざまから物語を読み直し、その色や香りをもう一度楽しんでみたい。(イントロダクションより抜粋)
ぜひご覧ください。
<著者紹介>
川端有子(かわばた・ありこ)
児童文学研究者 。日本女子大学家政学部 児童学科教授 。イギリス の19世紀小説 、英語圏 の児童文学 を研究している。著書に『児童文学の教科書』(玉川大学出版部)、『少女小説から世界が見える ペリーヌはなぜ英語が話せたか』(河出書房新社)などがある。
2018.3.31
『ドームがたり』が第23回日本絵本賞を受賞しました
本作り空Sola企画「未来への記憶」シリーズの第一弾であるこの絵本は、原子爆弾の本質を被爆したドーム自身のことばで語り伝える物語です。
『ドームがたり』
アーサー・ビナード作/スズキコージ画
玉川大学出版部
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『ドームがたり』は、平和の本がたくさんある中で、表だって悲惨さを訴えず、物語として読ませる。ドームに顔がついているところがユーモラスさを与えていて魅力。平和について発言し続けている二人がどうしても作りたかったのだろう。平和を語る絵本として、ものすごく力があった。静かな終わり方も素敵で惹きつけられる作品。
(「学校図書館 速報板」2018年3月15日 第2003号より)
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⬇️画像をクリックすると拡大します。
第23回日本絵本賞の最終選考委員である松本猛氏(美術•絵本評論家、ちひろ美術館常任顧問、絵本学会会長)による『ドームがたり』についての選考報告の様子
スズキコージさんの受賞の様子
アーサー・ビナードさんは広島でテレビの生放送があり出席できなかったため、玉川大学出版部の森編集長が代理で賞を受け取りました
玉川大学出版部の受賞の様子
受賞者一同で記念撮影
会場に飾られた『ドームがたり』と表彰盾
2018.2.24
『幼いこどものための絵本100冊』が増刷されました
『幼いこどものための絵本100冊』は、子どもの本に関わる仕事をしてきた「キラキラ読書クラブ」が、福島県会津坂下にある小さな図書館「ふくしま本の森」支援を目的に作成した小冊子です。
0歳から5歳を対象に子どもたちに読み継がれてきた優れた絵本100冊を選び、解題と書影とともに紹介しています。
キラキラ読書クラブ
『幼いこどものための絵本100冊』
表紙 裏表紙
2018.1.21
新コラム「遊動文学論」スタートしました!
赤坂憲雄氏による新コラム「遊動文学論」がスタートしました。
本連載は、遊動と定住をめぐる葛藤という視座から、三つの代表的な戦後小説を読みなおす試みです。
<三つの代表的な戦後小説>
安部公房『砂の女』(1962)/ 森敦『月山』( 1974 )/ 古井由吉『聖』( 1976 )
ぜひご覧ください。
<著者紹介>
赤坂憲雄 (あかさか・のりお)
1953年、東京都生まれ。民俗学者。東京大学文学部卒業。東北芸術工科大学東北文化研究センター所長を経て、現在、学習院大学教授、福島県立博物館長、遠野文化研究センター所長を務める。専門は、日本思想史・東北文化論。幼い頃からここではないどこかに憧れ、遊動めいた日々をくり返してきた。柳田国男論のためにゆかりの地を訪ねるなど、たくさんの旅を重ねてきた。東北をフィールドとした〈東北学〉から、あらためて「いくつもの日本」を抱いた日本文化論の再構築へと向かおうとしている。
著書に、『異人論序説』『王と天皇』『排除の現象学』『象徴天皇という物語』『柳田国男を読む』(以上、ちくま学芸文庫)、『境界の発生』『結社と王権』『子守り唄の誕生』『東北学 忘れられた東北』『東北学 もうひとつの東北』(以上、講談社学術文庫)、『民俗学と歴史学 網野善彦、アラン・コルバンとの対話』『震災考』(藤原書店)、『岡本太郎の見た日本』『内なる他者のフォークロア』『性食考』(以上、岩波書店)、『東西/南北考 いくつもの日本へ』(岩波新書)、『遠野/物語考』(荒蝦夷)、『3・11から考える「この国のかたち」 東北学を再建する』(新潮社)、『イザベラ・バードの東北紀行 『日本奥地紀行』を歩く 会津・置賜篇』(平凡社)、『司馬遼太郎 東北をゆく』(人文書院)など多数。共著に、『天皇制の基層』(講談社学術文庫)、『遠野物語へようこそ』(ちくまプリマー新書)、『列島語り 出雲・遠野・風土記』(青土社)、編著・共編著に、『東北ルネサンス 日本を開くための七つの対話』(小学館文庫)、『鎮魂と再生 東日本大震災・東北からの声100』(藤原書店)、〈いくつもの日本〉シリーズ 全7巻(岩波書店)、〈フィールド科学の入口〉シリーズ(玉川大学出版部)などがある。
2018.1.4
本年もよろしくお願いいたします