二年に一度、IBBY(国際児童図書評議会)は世界大会を開催します。2016年の第35回大会は、ニュージーランドのオークランドで開かれました。次回、2018年の第36回大会は、トルコのイスタンブルでの開催が予定されています。
いろいろとお話をお聞きしてきた、セルピル・ウラルさんが会長を務める、トルコのÇocuk ve Gençlik Yayınları Derneği(ÇGYD/児童・ヤングアダルト図書協会)が主催となります。トルコでは少しずつ準備が進み、いろいろなことが話し合われているようです。
2016年現在の大会の準備について、セルピルさんからお話を聞くことができました。
※この連載は、「セルピル・ウラルに聞く─トルコ児童文学の今(第2部)」の続編にあたります。
第1回 2018年IBBYイスタンブル大会に向けて(1)
第2回 2018年IBBYイスタンブル大会に向けて(2)
第3回 2018年IBBYイスタンブル大会に向けて(3)
第4回 2018年IBBYイスタンブル大会に向けて(4)
2018年IBBYイスタンブル大会に向けて 番外
●著者紹介
鈴木郁子(すずき・いくこ)
「トルコ文学を学ぼう」と決め、出版関係の仕事を辞め、再び学生になるためにトルコ入りしたのは、2006年4月のこと。日本の大学で学んだのは日本の上代文学で、トルコ文学のことは何も知らなかった。
語学学校を経て、トルコはイスタンブルのマルマラ国立大学大学院に合格したのが2008年9月。トルコ学研究所の近・現代トルコ文学室に籍を置き、19世紀末から現代までのトルコ文学を学んできた。トルコ語で書いた修士論文のテーマは『アフメット・ハーシムの詩に見える俳句的美意識の影響』。帰国後も、近・現代トルコ文学研究、翻訳、通訳、講師など、トルコ語に携わる。児童書を含め、トルコ文学を少しでも日本に紹介しようと動いている。