今回は、イタリアで初めて買った思い出の1冊、“Le mie prime parole”をご紹介します。
はらぺこあおむしの著者が贈る、200語以上のイタリア語と英語の単語を学べる本です。
章は以下の5つに分かれています。
Cose che vedi (Things you see)
庭、海、農場など、さまざまな場所ごとに見られるものをたくさん並べています。
はらぺこあおむしもいました!
ところで「はらぺこあおむし」は、イタリア語で “Piccolo Bruco Maisazio”と呼ばれています。
Piccoloは小さな、
Brucoはいもむしという意味で、
Maisazioは、mai(決して…しない) と sazio(満腹になった)を組み合わせた言葉なのだそう。
まさにはらぺこあおむしですね。
閑話休題。
Cose da mangiare (Things you eat)
食べ物を集めています。
はらぺこあおむしがたくさん食べすぎてお腹を壊しちゃうやつですね。
Cose che si imparano (Things you learn)
数、形の名前、反意語などが紹介されています。
Cose colorate (Colourful things)
色ごとのモチーフを集めています。
Cose su di te (Things about you)
体の部位や感情、洋服の名前や行為などの言葉を学べます。
ほとんどイタリア語がわからない状態で渡伊したころ、楽しく語学を学べる第一歩になる本はないかなと探していて、本屋で見つけたのがこちらの本でした。
この本は、イタリア語話者の子どもが、はじめて英単語を学ぶことを想定された本です。
ですがわたしにとっては、はじめてのイタリア語単語を学ぶ本として、とてもいいものでした。
カラフルな絵と組み合わせて単語を覚えられるので、イメージがすっと入ってきやすかったんですね。
特にお気に入りなのがCose colorateの章です。
色ごとに分けているといっても、絵は決して単色ではなく、さまざまな明度や彩度の色が入り混じって、すごくきれいなんです。
エリック・カールの素敵なイラストレーションとともに、イタリア語の単語を学んでみたいなと思う方は、ぜひ読んでみてください!
●著者紹介
1992年東京生まれ。
東京大学教養学部卒業後、大学図書館で2年ほど勤務。その後ソフトウェアエンジニアに転向し、独立。切絵童話作家/ARアーティスト/フリーランスエンジニアとして精力的に活動中。
切り絵・AR技術はすべて独学で身に着ける。
一枚絵としてのモノクロ/カラー切り絵だけでなく、絵本やアニメーションなどの幅広い手法で物語を表現している。
さらに、スマートフォンをかざすとARが立ち現れる切り絵を制作し、空想世界のリアルへの拡張を試みている。
©︎kageori kiyoshige