企画・編集・制作工房 株式会社本作り空 Sola
 

第0回

聖ニコラウスというキリスト教の聖人が、サンタクロースの起源とされる、ということはだいぶ以前から知っていました。リキュアのパタラで生まれ、ミュラで司教をしていた、ということも。しかし、その「リキュアのミュラ」が、現トルコ、アンタルヤ県のデムレだと気がついたのは、トルコで学びはじめてからしばらくしてのことです。
 
 
気がついて以来、デムレに行ってみたいと思っていましたが、機会に恵まれぬまま。2018年のトルコ訪問の計画中に、「行こう!」と思い立ち、同行していただいたFさんにも同意をいただいて、日帰りの強行軍で訪れることになりました。聖ニコラウスが生きて歩いていたミュラの遺跡と、彼の棺が残る聖ニコラウス教会への日帰り旅をつたない写真と文章でお伝えします。
 
 
■第1回 「ベンツが来た」
■第2回 「聖ニコラウス教会1」
■第3回 「聖ニコラウス教会2」
■第4回 「聖ニコラウス教会3」
■第5回 「ミュラの遺跡1」
■第6回 「ミュラの遺跡2」
■第7回 「番外・イスタンブルの聖ニコラウス教会」

 
 
 
 
 
●著者紹介


鈴木郁子(すずき・いくこ)
出版関連の会社に勤務後、トルコへ留学。イスタンブルで、マルマラ大学大学院の近・現代トルコ文学室に在籍し、19世紀末から現代までのトルコ文学を学ぶ。修士論文のテーマは『アフメット・ハーシムの詩に見える俳句的美意識の影響』。
 
帰国後は、トルコ作品、特に児童書やヤングアダルト作品を日本に紹介しようと活動を続けている。トルコ語通訳・翻訳も行う。トルコ文芸文化研究会所属。